ここで例え話を一つします。
短距離走、長距離走に関わらず人間同士が競走をしたとします。
そのときに競走が行われる場所が、競技場のようにキレイなトラックか雑草の生えているような荒れた道、それともダートのような土のコースか・・・
その道によって、走りやすさや、走りにくさは違いますよね?人によっては土のほうが走りやすかったり、運動靴を履いて、トラックのような綺麗に整備されたコースなら負けないなどなど・・・馬も人間と同じです。
馬はしゃべらないから分からないかもしれませんが、心の中では走りにくいとか、このコースはきらいとかあるはずです。
その馬場において、予想を組み立てるのが馬場理論です。
大事なのは馬場の状態。
馬場の状態には良・稍重・重・不良の4つの言葉で表現されます。意味は良・稍重はまだ馬場が綺麗で荒れていない状態。
走れば走るほど馬場は荒れてきますから、雨でも降ってきた際は重・不良という大変馬場が荒れて最終週のレースはかなり影響してくると考えてもいいです。
競走馬の状態も大事ですが、その馬の調子を最大限に引き出すには馬場の状態が必要不可欠です。
もちろんレースなどを見ていれば、荒れた馬場が得意な馬や芝が綺麗で高速決着が付きやすい馬場が得意な馬、様々です。
例を挙げると2010年安田記念を制覇したショウワモダンは不良や重の馬場、そして特に雨の時ではとてもいつも後方の方で走っている馬とは思えない走りをするのです。その後ショウワモダンは一皮向けてG1馬の仲間入りを果たしましたが、馬場というのは競馬にとってとても重要な要因の一つなのです。
そして、その馬によって「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」と走り方が違います。そして、この走り方の違いが馬場と深く関わってくるのです。
走り方と馬場というのは相性のようなものですが、そこは騎手のさばき方にもよります。しかし、馬場によって走り方に不利・有利が出る場合があります。馬場が綺麗で高速レースの方向に向かうと、逃げ・先行馬のスピードが落ちずに差し・追い込み馬は追いつけなくなる現象がおきるのです。
しかしそれは、そこまで離されてしまった騎手のせいでもあります。では逆に馬場が不良だと追い込み・差し馬が有利なのかというと、そうではありません。不良の場合は逃げだろうと差しだろうと走りにくいのに変わりはないのです。とくに差し・追い込みの馬は最後に溜めた足を爆発させるために、思いっきり足元に力がはいります。
そのとき足元が不安定だと、力の半分も出せずに無理をすれば怪我をするという最悪の結果になりかねません。
「馬場など関係ない!強い馬は強い!」
という方は確かにたくさんいらっしゃるでしょう。私もそういった考えは少なからずあります。
しかし、この馬場理論というのは優先順位的には馬のデータを調べた際に必ずチェックしておいてもらいたい条件です。正直にいうと騎手のさばき具合でどうにかなりそうなところでもありますが、馬場によっては馬のほうから前へ前へ行こうとします。
そこの騎手の抑え方も大事ですが、そういった先行馬は大抵後半もスピードが衰えることなく激走します。競走馬のデータを調べるときはあらかじめ、馬場の得意不得意を調べて、様々な状況に対応できるようにしておいてください。
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